取引先・お得意先宛てに、必死こいて暑中見舞いを
印刷していた鷹崎。
ウチの会社は文字通り零細企業なので、プリンタは
家庭用の印刷機なのだ。
800枚近くあるハガキの宛名が、一枚一枚美しくなるよう
チェックをするのはなかなか面倒である。
(っていうか、住所録がおかしいからなんだけど…。
そこんとこどうなのよ、作成者の事務員さん)
そこへ、ふらりと父がやってきた。
背後に立つと、
「湊、おまえ…」
それきりニヤニヤしたまま沈黙する父。
鷹崎 :「…?」
鷹崎(父):「…(ニヤニヤ)」
鷹崎 :「な、何か?」
鷹崎(父):「…(ニヤニヤニヤ)」
そして父はニヤニヤしたまま立ち去った。
あれから6時間以上が経過したが、一体何の話をしようとしたかは
いまだにナゾである。













